2018年1月31日水曜日

"半" 独学が性に合ってるかもしれない


独学?

効率悪いでしょう。普通に考えて。
先生にお金払って、宿題をもらって、練習して、見てもらって、また宿題を貰う。このサイクルが確実だよね。

独学のデメリットは多いんじゃないかな。
学習の優先順位がわからない。(アサッテの方向に向かってるかも?)
正しい練習かどうか分からない。(これやって、どこにたどり着くのだろう?)
練習した結果、達成しているかどうか分からない。(ここでいいの?)

なんてJazzの独学について考えてるうちに「完全な独学ってありえるの?」って疑問もわいてきた。
・・・語学なんかはイケそうだな。NHKの語学番組とか見てね。中国語を学んで、中国人と友達になったりして。本人のやる気と適正があれば大丈夫な気がする。
じゃあ音楽は?
うーん、厳しいんじゃないかな。完全な独学だと、発表する場がないってのが大きいと思う。たまには人の前で演奏しないと、モチベーションが続かないよね。

だから、きっと音楽の独学は険しい道を歩むことになる。僕は登山はしないから適切な比喩かどうか分からないけど、独学は沢登り(道が暗い。次第に険しくなる)、先生に学ぶのは尾根登り(明るい道を安定して進める)に喩えられるかもしれない。

で。僕が今通ってるのが初心者OKのジャムセッション。

人前で音を出すのが前提。
時折、先生に指南をもらえる。スケールは/コードは練習しましたか?(一応したんですが(涙))。他人の演奏や、先生のアドバイスも参考になる。人前で弾いてるだけで、課題はいくらでも見えてくる(よく分かった。オレは下手くそだ!)。宿題を自分で考える必要があるけれど、自分なりに練習法を試行錯誤するのも、それはそれで楽しいんだ。それが結局遠回りだったとしてもね。

さっきの喩えでいえば、敢えて時間をかけて苦労して沢登りするという酔狂。尾根づたいに無難な道を登頂するのも値打ちだけど、泥まみれ、傷だらけになって沢登りで頂上に辿り着くのもカッコイイじゃないか。誰も聴いてくれなかったら虚しいけれど、たまにうまく弾けたら先生やセッション仲間が褒めてくれるんだ。だとしたら、こんな"半"独学は、とってもアリじゃないかな。少なくとも、僕には結構向いているような気がしている。

2018年1月30日火曜日

「時間がない!」を楽しむ


「言い訳になっちゃうけど、なかなかピアノ練習する時間がなくて」(苦笑)

みたいなこと言っちゃうよね。


・・・



言い訳してても上達はしないわけで、上手くなりたいなら計画的に練習時間を確保する必要があって、僕はなるべく朝にピアノを練習するようにしている。

起きるのは朝6時。起きてすぐにピアノの練習はできない。顔を洗ったりヒゲ剃ったり白湯飲んだりして意識がやっと目覚めてから、エレピにイヤホンを挿して練習に取り掛かる。朝食は食べない。試行錯誤の結果、僕の体質では朝食を取るメリットは特にないという結論に至っている。(当然他人にオススメはしない)

エレピは中古で買ったYAMAHAで、鍵盤がかなり重い。鍵盤が重いのは正義だ。

妻の台所作業が一段落したら、会社に持っていく弁当を自分で作って、グルーミングして、腕立て伏せして、慌ただしく会社に出かける。朝6時に起きても、ピアノに向かえるのは正味30分〜50分くらいかな。

この時間は物凄く貴重だ。「この限られた時間に」「どんな練習をするか」によって上達するかどうかが決まるからね。

今の練習コースの一つ。
それはツーファイブのコード進行を3パターン(下の図)で弾くこと。さらにこれを12キーで。


まあ、本当に・・・

よくやるよね。我ながら。

しかも、これを漫然と練習しても意味がない。漫然と、でも丸一日練習したら意味があると思う。でも、漫然と10分練習しても意味がない。ただ通り過ぎるだけだから。

自覚的に練習しないと非効率的なはずで、だから「俺は今、Dmを1735で弾いている。次はGを1379だ」とか意識しながら弾くようにしていて、これはもうマニアックなレベルだと思うんだけど、ジャズの先輩方はこの道をすでに通っておられるわけで、ということは、ジャズの先輩はオタクで変態だ、というようなことになるんじゃないか、と思ってしまうんだ。

それって、多分正しい。うん。

2018年1月29日月曜日

初心者なのにツーファイブについて語ると止まらない

先日の投稿でコードについて書いた時。手書きの楽譜をアップするのも大変だし(撮影してPCに取り込んでレタッチしてアップロードして)、綺麗じゃないし、しょうがないから1735とか1357とか最低限の情報で表現してみたんだけど、読み直してみると我ながら不親切極まりないね。音楽についてのページなんだから、綺麗な楽譜を乗せたいじゃないか。

というわけで、Webで調べて評判の良かったMuseScoreをダウンロードしてみた。

https://musescore.org/ja
試しに触って見たらこれが楽しくてね。

とにかく出来上がりが綺麗。手書きとは段違いだ。それに結構書きやすい。ちょっとした癖はあるようだ。でも、それに慣れてしまえば、ひょっとしたら手書きよりも速いかもという期待も持てる。使い込んでみようと思えるソフトだ。

実は、ツーファイブネタはもう少し寝かして熟成させたかったんだけど、MuseScoreを触りたいがためにやや前のめり気味で書くことにした。時期尚早かもしれない。ちゃんと記事として成立して欲しいと願う(笑)

では本題。

ツーファイブは、セッションに参加して早々に耳にした単語だった。初めて聞いた言葉で、その場ではふむふむと知った顔しておいて、家に帰って早速Googleで調べた。

どうやらダイアトニックコードの2度、5度からの1度というコード進行をツーファイブというらしい。例えばCメジャーでは以下の流れになる。


実際に弾いてみるとお分かりになると思うが、上をそのまま弾いたところで「お。おう」という感じである。それほど気持ちいい流れとは思えないんだな。

なので音を按配させてみる。うん。少しいい感じになってくるね。洒落た大人の「起立!礼!着席!」だ。



どうしてツーファイブが気持ちいいか、というと二つある。(と言われている)

一つは単音のツーファイブ。最初のレはともかく、ソからドへの流れは確かに落ち着く気がしないでもない。
あとはこれ。5度のG7に隠れているファシからC△7のミドへの解決。
あるいは
よくぞ解決してくれました!と言いたいくらいの落ち着き具合。相当な天邪鬼な性格の人でも否定するのは難しいね。

そしてツーファイブスタンダードの定番、名曲中の名曲、枯葉のコード進行だ。

どうだ。ツーファイブのパワーが分かるだろ?分からないとは言わせないぜ!って感じで枯葉はJazz学習の入り口になるわけ。

最初がB♭に向かった綺麗なツーファイブ。
(Dm7、G7、C7を、全音下げると綺麗にCm7、F7、B♭7になる)
(すみません9thは無視して下さい。ごめんなさい)

間にE♭が入って、今度はGマイナーへのマイナーツーファイブ
(Gのメロディックマイナースケールからみたら、Aが2度、Dが5度、Gが1度になる)。

何と言っても、全て4度進行なのが凄いよね(E♭からAは全4度なのがまた憎い!)。

どや、ツーファイブの威力!思い知ったか!となるんだけど、初心者からしたら「それがどうかしましたか?」ってなもんでね。

頭では分かるんだけど、すんなり血肉化できないもどかしさ。それがストレスで。枯葉のコード進行覚えるの大変だったなあ。

まだまだツーファイブを体得したとは言えない僕だけど、ようやく今になってツーファイブを身体に染み込ませるのがJazz上達の早道だよな、という気がしている。

と書いたところで、もう寝る時間になってしまった。

ツーファイブについての投稿が一回で終わるわけがないから仕方ないね。では、続きはまた次回。

2018年1月28日日曜日

コードチェンジを覚える。まずはそこからだ。


Dm7 とか G7 とか CM7 とかのコードを見れば、左手で何となく弾くことはできる。
右手でコードを叩こうと思うと左手と同じ型になる。

そうじゃない。両手でコードを弾きたいんだ。例えば左手で1度と7度、右手で3度と5度を。C7なら、左がドと♭シ、右手でミとソ。

 
あるいは、左手で1度と3度、右手で7度と9度。C7(9)なら、左手でドミ、右手が♭シレ。



でも、これが出来ない。何でだろう。(答え:練習が足りない)

だから、僕のコンピングは(「伴奏」のジャズ用語)いつも左手だけ。
Cの"ⅡⅤ"で言えば



余裕がある時は裏拍とか先取り(アンティシペーション)を意識するんだけど、なかなかそんな余裕はないね。

団子で弾いてるから、音も濁ってしまう。

左と右で構成音を分散させるだけで、カッコいい響きになるのになあ。

先生やジャズの先輩方のプレイを見ているとテンションなんかも自在に差し込みながら、両手でコンピングしていて一体どういうことだ?と思う。人間業じゃない。と驚く。

でも、考えようによっては、僕が冷や汗を流しながら左手で叩いている音のうちの二つを、右手が引き取るだけなのだ。ついでに9、11、13度あたり散らしておけばテンションになる。ジャズの先輩がやっていることも、僕がやっていることと大して違いはないとも言える。(発言するのは自由だ)

だから、ちゃんとコードとコードチェンジが体に染み付けば、僕にだってカッコいいコンピングが出来るに違いない。そう信じて練習する他はないよね。

壁にぶつかっては進む


去年の夏頃からジャムセッションにチャレンジしている。

僕のピアノの腕前は大したものではなくて、ドビュッシーの初級レベルの曲(アラベスクとか)や、せいぜいバッハの平均律のいくつかをかろうじて弾ける程度だ。真面目に練習している小学生の中学年レベルかな。無駄にピアノ歴は長くて多分20年くらいだけど、大人になってから練習してもその程度かな、と諦めている。

それから中学生の頃にギターを触ったことがある(これもすぐに飽きた(笑))。コードは覚えたから、セブンスくらいなら直ぐにピアノで弾ける。ジャムセッションに参加する時にこれが一番プラクティカルに役立った。

小学生レベルの腕前。楽譜が読める。コードを見ながら弾ける。そんな僕が初心者OKのジャムセッションに参加してどうだったかというと、そりゃもう大変だった。

ロストはするし、アドリブはメロメロだし、山のように課題を突きつけられて、涙目になりながら帰ったものである。正直言えば、重い気持ちでレッスンに向かった日も少なくなかった。それでも何とか通い続けられたのは先生の教え方が性に合っていたからだと思う。後はレッスン料都度払いというのも僕に合っていたかな。本当に心が折れた時は、安心して休むことができたから(笑)

山のように課題を突きつけられた、と書いたけれど実は先生から直接指摘されるものは少なかった。いや、むしろ「ほとんどなかった」といってよい。否応なく「自分はこれはできない」ことが見えてしまうのだ。先生も敢えて黙っていたに違いない。(指摘してたらキリがないから!)

今でもやっぱり一番の課題はロストである。ロストしてしまうとアドリブもバッキングもどうしようもなくなるんだから。コードの流れを常に感じて、常に叩けるようにすることがまずは前提だと思っている。だから今日も限られた時間で一生懸命25(ツーファイブ)を3パターン、12キーで練習するのだ。よし。頑張ろう。

買ったもの1