前回はアドリブには4種類あって(と僕は解釈していて)、どういうジャズプレイヤーがどういうタイプかを適当に分類してみたけど、それで全てが分類できるはずもない。適当な分類方法を考えるのも楽しいものだ。
ということで次のカテゴリー。
「やりたかったことはよく分かるんだけど、なんとまあ、そこまでやってしまったのね」
代表的なのはバド・パウェルとオスカー・ピーターソンだ。
完成イメージが明確で、全力でそこに邁進し、スタイルを完成させてしまった人である。小曽根真もこのカテゴリーに入れたいかな。共通するのは超絶技巧。ゴールが明確だから、技術的な表現をどストレートに追求できるのである。個々のアドリブがどうとかのレベルでは語れない。また、外れアルバムが少ないのも特徴だ(バドは体調によって違うらしいけど)
それからこのタイプ。
「なんだかニョロニョロとまったりソロやってますなあ」
これは我がブラッド・メルドーと、ハービー・ハンコックである。
ハービー・ハンコックはエレクトリックでファンクでロックなイメージだが、ソロは意外とニョロニョロまったりで心地いいのだ。
僕が好きなのはもちろん「ニョロニョロまったり」タイプで、こういうのを聴きながら午後に昼寝をするのはなかなか心地よく、また疲労も取れるのである。
おしまい。
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