チック・コリアはメンバーを完全に掌握してるからエライ。キース・ジャレットはメンバーを野放しにするからイカン。などというジャズ評論家がいて「随分乱暴なことをいう人だね。誰だよ(苦笑)」と思うだろうが、恐れ多くもJazz評論のパイオニアの油井正一である。控えおろう控えおろう。
だから何だよ。って話だけどね。僕はまさに同じ理由でチックよりもキースを好むのである。だから、
キース・ジャレットはメンバーを野放しにするところがスリリングで面白い。チック・コリアはメンバーを完全に掌握してるからイカン。となる。こればっかりは好き嫌いの話で、どうにも仕方がない。
確かスイングジャーナル編集長の岩浪洋三氏も、
僕はどうもゲイリー・バートンが好きになれない。と書いていたと思う。人間だもの。僕もゲイリーは好んでは聴かないな。
キース・ジャレット以外で好きなのはブラッド・メルドーで、最初は「ん?美しいな。面白いな」と程度に思っていたのが、最近は完全に別格になってきた。アルバムを集めてもいいかな。
あとはエディ・ヒギンズ。酸いも甘いも嚙み分けた大人のジャズだね。テクニックも芸術性も一流とは言えないけれど、聴いていてとても心地いい。僕はスムース・ジャズは好まない。にもかかわらず、そのお手本のようなエディのピアノはかなり好きだ。我ながら不思議だ。
繰り返し聴いてるバド・パウェルは相変わらずピンと来ない。これはもう時代が違うんじゃないかな、という気がしてきた。繰り返し聴いて飽きないのにピンと来ないのは、なんだかもどかしい。まだ結論を出すのは早いのかもしれないな。
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